レンズテストpage2

それぞれ前ページと同じ写真の花の部分で、これが元のサイズです。フォーカスは中央1点のみのスポットフォーカスで、この花にフォーカスしたつもりでした。が、DT ZOOMの方で、ブレも有るのか、ボケ気味。カメラの液晶モニターで拡大してもここまで確認できませんでした。どう対応するかというと、ブレないようにシャッターボタンの押し方を気を付ける、シャッタースピードが最低でも1/250秒になるようにするというのは当然ですが、一度最大にズームして(このレンズでは200mm)で、目標が出来るだけ大きい状態で合焦させ、シャッター半押しのまま(フォーカスロックさせて)焦点距離を元に戻して撮影する方法を採った方が良さそうですね。一度最大にズームさせて合焦させ、ズームを元に戻すという方法は、このレンズに限ったことでは無いので、出来るだけそうしたい。露出も最大ズーム時の露出でロックされますが、それは補正して撮り直すと。
それはそれとしても、このDT ZOOM、写真を100%サイズで見たときに遠めのものがシャキッと写っていないですね。中望遠域辺りではそこそこ良いのですけども、近接でも、100%サイズで見たときに、いまひとつシャキッとしていません。
標準ズームの選択を間違えた??(笑)


APO TELE ZOOM

DT ZOOM

ちょっとよこみち

●色空間(カラースペース)
デジタル一眼レフでは、色空間に、sRGBの他にadobeRGBを選ぶ事が出来ます。adobeRGBの方が色空間が広く、赤や緑が多い被写体で有利なのと、印刷時も有利だそうです。ですので、僕も、自動的にsRGBになってしまうシーンセレクターは使わずに、絞り優先モードで画像仕上げをadobeRGBにしています。8bitのJPG撮影ですが。。

●プロファイル変換、ICCプロファイルの埋め込み
adobeRGBで撮影すると、パソコンモニター、テレビモニターでは、色が変わってきます。最近のハイビジョンテレビではxvYCCというsRGBの約2倍の色空間を持つモニターも有るようですが、多くがsRGBが使われているからです。 それに対処するため、adobeRGBで撮ったJPG画像を、色調整、リサイズ、すると同時に、sRGBへプロファイル変換します。これで、変色されて閲覧されることが避けられます。
また、Macintoshのモニターでは、初期状態ではsRGBでは無く、ガンマ値が違うので基本的にWindowsより明るくなります。MacのWebブラウザでは、掲載者の意図した色で書き出されたsRGBの画像を、その意図した色で閲覧できるように、画像に付加されたICCプロファイルを識別する機能が有ったりします。ですので、Macユーザーである僕としては、sRGBのJPG画像を書き出す際に、sRGBのICCプロファイルを付加して書き出しています。

●A/D変換bit数
αSweetDigitalのA/D(アナログ/デジタル)変換bit数は12bitです。これは、RAW撮影時のbit数で、RGB各色の階調がそれぞれ12bit4092階調で、色数が4092x4092x4092=約685億色の表現が可能ということ。ただし、αSweetDigitalは約600万画素しかありませんから、685億色の中から選択して最大約600万色で表現されます。
そして、パソコンで使われるRGBの階調は、RGB各色の階調がそれぞれ8bitの256x256x256階調で、色数が約1677万色というのが基本です。 画像編集時に、一時的に16bitに変換して編集することも可能ですが、書き出されるJPG画像は8bitになります。
J`G撮影では、12bitの性能を活かしていない、ということにもなりますが、パソコン、パソコンモニター、JPG画像などが、24bit(8bitx8bitx8bit)である以上(一部、10bitモニターなどが有るようですが)、パソコンでの閲覧、作業用としては、8bitで書き出すことになります。

●画像編集
元々有った階調がRGB各色8bitの256x256x256階調、つまりJPG撮影だと、画像編集ソフトなどで明るさを変えたり、色を変えたりする場合、減色=色つぶれ=均一化が起きます。12bitRAW画像を編集して減色が起きても、書き出されるJPGの8Bitよりははるかに多い状態で編集されます。RAW画像閲覧、JPG書き出しは、面倒な面も有りますが、やはりRAW撮影がベターになりますね。
私はJPG撮影ですが。。

●将来
web用画像形式のスタンダード、Windows他のOS、パソコンモニター、テレビモニターの色空間のスタンダードが、将来変わるとすれば、8bitのJPG保存を選択するよりは、RAWで保存しておく方が、そのときになっての後悔が無いかもしれませんね。


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